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原家の歴史とともにこの地を見守り続けてきた樹齢250年のクスノキを、
敷地工事に伴い、昨年の秋に敷地内の安全な場所へ移植いたしました。
春になり、移植した他の木々が芽吹きを見せるなか、まるで枯木のように
芽が出ないままです。
栄養剤を注入してくださった樹木医の先生は「水は吸っていて枯れてはいない」
とおっしゃいますが、6月になっても一向に冬眠から覚めないクスノキに
周囲はハラハラ、、頑張れ、頑張れ、、クスノキ頑張れ!
それから半月して6月の下旬、ついに芽吹きました!!
やさしい黄緑色の新芽があちこちに顔を出し始めたのです。
待ちに待ったこのビッグニュースに、関係者は大いに沸きました。
聞いたところによると、工事の統括所長をはじめ大勢の作業員の方々まで
「芽が出るように気持ちをこめて念を送ろう」との合言葉で
毎日クスノキに祈りをこめて下さっていたそうです。
周囲みんなの愛情を受け、クスノキの芽は大空に向け順調に葉を広げています。
新たな環境に負けず、初夏の太陽に輝いた感動の瞬間に、
私たちも大きな勇気をもらいました。
気が付けば、一つの想いを共有しながら工事にかかわる一人ひとりが
太い絆で結ばれていたのです。