原家の旧母屋が移築・復原展示されている川崎市立日本民家園では
企画展「暑さ寒さも彼岸まで-民家と四季-」を開催中です。
四季のある日本は一年の間の気温、寒暖の差が大きく、
盆地、豪雪地等、地域によってもその特徴は様々です。
エアコンやヒーター等の冷暖房機器が無い時代、
夏の暑さや冬の寒さをどのように乗り切っていたのか?
本企画展では、季節に合わせた道具、衣服、そして民家の造りを通して、
先人たちが暑さ寒さに対応するための工夫の数々を知ることができます。
今回の企画展は「日本民家園だより vol.93」にて特集されています。
寒い地域は寒さや風が入ってこないよう、
また雪に耐えられる建築的構造が特徴のようです。
一方、湿度が高く蒸し暑い夏の対策として、
簾(すだれ)や葦簀障子(よしずしょうじ)等、
室内の風通しを良くするための建具が用いられることが多かったようです。
原家の旧母屋も例年6~9月に夏仕様の座敷となり、
涼やかな風と周辺の緑が心地よい空間を生み出してくれます。
この座敷で毎年期間限定で営業する古民家カフェ「陣屋荘」は
こだわりのコーヒーやお菓子を歴史ある建築物の中で楽しめるとあり、
多くの方から人気を集めているそうです。
(2019年古民家カフェのレポートは コチラ)
その他、衣服や道具についても紹介されています。
先人たちの知恵と工夫に触れられる楽しい展示になっていますので、
是非ご覧になってみてください。
暑さ寒さも彼岸まで-民家と四季-
期間:2020年10月1日(木)~2021年5月31日(日)
*詳細はホームページでもご確認ください。
日本民家園
(神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-1)
<アクセス>
鉄道
・小田急線「向ヶ丘遊園駅」南口から徒歩13分
・JR南武線「登戸駅」生田緑地口から徒歩25分
バス
・小田急線「向ヶ丘遊園駅」南口バスターミナルより
川崎市バス【溝19】おし沼経由「溝口駅南口」行き乗車
⇒「生田緑地入口」下車、徒歩3分
・南武線「武蔵溝ノ口駅」、東急田園都市線「溝ノ口駅」南口バスロータリーより
川崎市バス【溝19】「生田緑地入口」経由「向丘遊園駅南口」行き乗車
⇒「生田緑地入口」下車、徒歩3分