爽やかな青空と温かい陽ざしが顔を覗かせていた4月28日(土)
弊社の「陣屋門」の調査が行われました。
弊社原家は、日本民家園に移築・展示された旧母屋が
川崎市重要歴史記念物に登録されています。(2001年登録)
今回は新たに「陣屋門」の国登録有形文化財(建造物)の登録に向けたお話を
川崎市教育委員会より頂き、実地調査のため、
横浜国立大学で建築学を教えていらっしゃる大野敏教授が訪れました。
陣屋門とは?
原家の旧母屋が建てられた際に、
正門として完成したのが「陣屋門」です。
明治24年(1891年)の建設開始から
約22年の歳月をかけて完成した母屋の前に
悠然とした姿を構えていた陣屋門。
母屋が移築された後の現在も、
GATE SQUARE小杉陣屋町のシンボルとして
中原街道沿いにその姿を残しています。
調査の様子
今回の視察は大野教授ほか、学生3名が訪れました。
調査では、主にメジャーを使った計測を行います。
計測者、記録者と役割分担をして進めます。
写真としても記録を残します
建造物の造り、木材や釘の形状などを調査することで、
造られた年代、改修・改造をしたかどうか、
様々なことが推定できるそうです。
敷地内には原家と地域を見守ってきた「お社」もあります。
大野教授はこちらにも非常に興味を持たれ、
熱心に調査をされていました。
調査を終えて
調査を終えた皆さんにお話を伺いました。
陣屋門を実際に調査された感想としては・・・
・古き良き陣屋門と現代的なマンションとが融合、一体化している。
・手間暇かけて造られていることが分かる。
・綺麗なまま残っており、歴史を感じられる。
とのこと。
また、昔は閉じられていた門も今は開放されており、
入居者や周辺住民が門を通る姿がよく見られます。
調査当日も多くの方が門から出入りしている様子を見て、
現代の人にも活用されている、正に「活きた建築物」という印象を受けたそうです。
今回の調査で得られた計測結果は、
CAD(コンピュータを用いた設計システム)を使って
製図処理をするそうです。
今回の調査に立会う中で、
改めて陣屋門の建築物、史跡としての価値を再認識しました。
地域の人々にも親しまれ、また活用されている陣屋門が
歴史的にも高い評価を得て注目されていることは
非常に誇らしく、喜ばしいことです。
今後は更に詳しい調査を経て、
文化庁への具申のための準備が進められていくとのこと。
陣屋門の今後に乞うご期待です!