夏を彷彿とさせるような陽気が続いていますね。
今回、緑が美しく映える季節を迎えた民家園で営業中の
「古民家カフェ 陣屋荘」に訪れましたので、
その様子をレポートさせていただきます♪
弊社原家の歴史は約400年前の江戸時代に遡り、
肥料商に始まった様々な商い、不動産、銀行など、
地域に根差した事業を展開していました。
昭和20~30年代は当時の母屋で「陣屋荘」の名で割烹料亭を経営しており、
結婚式場として使われる等、人々の集いの場として賑わっていたそうです。
その母屋は、原家8代目当主 文次郎の時に建設が開始され、
明治24年の着工から22年もの歳月をかけて完成したものです。
長らく原家の住居として中原街道沿いにその姿が見られましたが、
平成3年に川崎市立日本民家園(川崎市多摩区)に移築・復原されています。
総ケヤキ造り2階建ての豪壮な民家は
当時の高度な木造建築技術が注ぎ込まれており、
川崎市重要歴史記念物に指定されました。(平成13年)
民家園に移築された現在は旧母屋の座敷を使ったカフェ「陣屋荘」が
春と秋の年2回期間限定で営業をしています。
原家母屋は入口を入ってすぐのところ
訪問した5月末は青々とした緑も見事な時期でした。
お座敷に上がると「商い中」と書かれた看板が、
奥には注文カウンターがあり、かわいいこけしがお出迎えです。
この日のメニューはこちら
コーヒーは勿論、ジュースや手作りのスイーツも好評なので
どれにしようか迷ってしまいますね。
メニューが出てくるのを待っている間にお座敷を紹介しましょう。
原家の1階は奥に進むにつれて天井が高くなっており、
これは格式の高さを表しているそうです。
訪問した時期は障子を簾戸に替えた「夏座敷」の仕様になっており、
風通しが良く涼しい雰囲気を醸し出すだけでなく、
合間から見える景色をより趣あるものとして見せてくれます。
ホットコーヒー(左)はお好みによって浅煎り、深淹りが選べます。
冷やしコーヒー(右)は、何と氷もコーヒーで作っており、
溶けても味が薄まらず最後まで美味しくいただけるそうです。
スイーツはお団子、レアチーズケーキ、チョコレートケーキを注文。
お皿も古民家の雰囲気に合ったものが使われておりおしゃれですね。
どれもやさしい甘さで癒されました♪
スイーツ用のフォークを入れていたのは鶴の形をした手作りの袋です
折り紙が得意な方が1枚1枚丁寧に折って作られたそうで、
繊細な手仕事が伝わってきます。
地域の方や歴史愛好家の方、地元小学生が体験学習で訪れるだけでなく、
近年は海外の観光客の方々も多くいらっしゃるそう。
訪問日も多くの方が出入りしており、
内装や座敷からの景色等を熱心に撮影されている方もいました。
今後も古民家カフェ陣屋荘は定期的に営業されますが、
2019春季は6月までの営業となります。
皆さまも是非伝統と温もりに包まれたお座敷で
素敵なコーヒータイムをお過ごしください。
◇古民家カフェ陣屋荘
*詳細はHP等でもご確認ください。
・期間:4月26日(金)~6月30日(日)
*期間中の金曜日午後と土日祝日に営業。
・時間:金曜日 13:00~16:30
土・日・祝日 11:00~16:30
*ラストオーダー16:00
日本民家園
(神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-1)
<アクセス>
鉄道
・小田急線「向ヶ丘遊園駅」南口から徒歩13分
・JR南武線「登戸駅」生田緑地口から徒歩25分
バス
・小田急線「向ヶ丘遊園駅」南口バスターミナルより
川崎市バス【溝19】おし沼経由「溝口駅南口」行き乗車
⇒「生田緑地入口」下車、徒歩3分
・南武線「武蔵溝ノ口駅」、東急田園都市線「溝ノ口駅」南口バスロータリーより
川崎市バス【溝19】「生田緑地入口」経由「向丘遊園駅南口」行き乗車
⇒「生田緑地入口」下車、徒歩3分